風景アルバム/2021年度体育大会騒動

2021年度体育大会騒動とは、その名の通り2021年度の体育大会に際して起こった一連の騒動である。

事件の概要

　元々2021年度の体育大会は5月11日(火)に予定されていたが、まん延防止等重点措置が三重県に発令されていた為、当該措置の終了後である12日(水)に延期となった。しかし開催前日にとある出来事があり、体育大会は予備日を含め吹っ飛ぶように保留となった。

　その事に対して3年生のある生徒が憤慨した。彼は何としても開催を強行したいと考えていた。中止などあり得ない、少なくとも延期措置だという主張だった。普段からリーダーシップを取りたがる彼の動き出しは驚くほど早かった。Instagramで学校体制側の対応を無慈悲なまでに批判し、「署名をやる」との旨を発信した。本校生徒の多くが利用するソーシャルネットワーキングサービスであるTwitterはその事への賛否両論(否の方が若干多いように思われたが)で荒れに荒れた。

　署名の主催者の匿名質問箱には開催の是非、彼の姿勢、署名の正当性、得票数、皮肉、ただのいたずらに至るまで様々な意見感想等が寄せられ、一時期は四高版「ネットのおもちゃ」かと思われる有様であった。

　そしてそれも終息し、いよいよ明日は署名を取りまとめ、体制側に叩きつけるかと思われる日のことである。

　体育大会開催の賛成派も反対派も、言ってみれば肩透かしを食らった図である。実に面白くない、ここまで来たら何かひと悶着無ければ、学校側も争いが起こる前から折れてくれては面白くない などと言う者まで現れる始末である。

　とはいえ開催が決定したのは喜ばしいことである。作成したクラス旗、購入あるいは作成したハチマキが無駄にならなかった事は幸いという他ない。